【Maya/Python】ポリゴンシェルごとの頂点インデックスと中心座標を取得する

この記事は Maya Advent Calendar 2024 シリーズ2 の25日目の記事です。

 

前日は @UnitBus さんの「ロングネームで保存」です。

 

少し地味な内容ですが、今回は同一オブジェクト内のポリゴンシェルごとの頂点番号とシェルごとのバウンディングボックスの中心を取得してみるという記事です。

 

例えば下記の画像のようにオブジェクトを結合してある状態で、それぞれのシェルの中心座標が欲しい場合に使えるかなと思います。

以下がそのスクリプトです。

 

特殊なことはなにもしていませんが、処理の流れとしてはメッシュオブジェクトを選択した状態で実行すると

そのメッシュの MDagPath を取得し、それを MItMeshVertex の getConnectedVertices() を使ってそれぞれの頂点と繋がっている頂点を取得できます。

ちなみに今回使用していませんが、getConnectedVertices() の他に getConnectedFaces() や getConnectedEdges()  も用意されており、繋がっているフェイスやエッジの MIntArray も取得できます。

 

繋がっている頂点のリストを回して、set を使い重複するインデックスをなくせばシェルごとの頂点インデックスのリストが取得できます。

 

そのシェルごとの頂点インデックスリストを利用して、MFnMesh の getPoints() でそれら頂点の座標を取得します。

座標を MBoundingBox の expand() にセットして、バウンディングボックスをその頂点座標の位置まで広げていくことで、シェルごとのバウンディングボックスが取得できます。

あとは必要に応じて、そのバウンディングボックスの center や height や width などを使い、色々な処理に使えるんじゃないでしょうか。

 

上記の画像のオブジェクトに対して実行すると、こんな感じにログが出力されます。

 

==================== mesh fullPath = |CombinedSphere ====================
vtxIndexList = [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31]
bboxCenter = (5, 0, -2.98023e-08, 1)
vtxIndexList = [32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63]
bboxCenter = (-2.5, 2.5, -2.98023e-08, 1)
vtxIndexList = [64, 65, 66, 67, 68, 69, 70, 71, 72, 73, 74, 75, 76, 77, 78, 79, 80, 81, 82, 83, 84, 85, 86, 87, 88, 89, 90, 91, 92, 93, 94, 95]
bboxCenter = (-5, 0, -2.98023e-08, 1)
vtxIndexList = [96, 97, 98, 99, 100, 101, 102, 103, 104, 105, 106, 107, 108, 109, 110, 111, 112, 113, 114, 115, 116, 117, 118, 119, 120, 121, 122, 123, 124, 125, 126, 127]
bboxCenter = (2.5, 2.5, -2.98023e-08, 1)
vtxIndexList = [128, 129, 130, 131, 132, 133, 134, 135, 136, 137, 138, 139, 140, 141, 142, 143, 144, 145, 146, 147, 148, 149, 150, 151, 152, 153, 154, 155, 156, 157, 158, 159]
bboxCenter = (0, 0, -2.98023e-08, 1)